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幼生・オタマジャクシ

Metamorphosis of tadpoles into frogs

■2002.4.14.更新

 卵から孵った幼生は、魚と同じように水中生活をします。丸い体と長い尻尾。手足が出てくると尻尾が短くなって陸上生活の用意が始まります。
 オタマジャクシも種によって色、体形、目の位置、口の形が違います。じっくりオタマジャクシを観察すると種もわかりますよ。
 ここではカエルのオタマジャクシの種の違いを追求したいと思います。


 おたまじゃくしオンパレード

 ニホンアマガエル

● ニホンアマガエルのおたまじゃくし

...4〜6月に、ごく普通に平地から山地までの田んぼなどの浅い止水で見られます。
 ニホンアマガエルのおたまじゃくしは尾の幅が広くなっていて、背面から見ると目が左右に大きく離れた感じで、背面に黒い点があります。大きさは5センチメートルほど。おたまじゃくしの時期は1ヶ月ほどで他のカエルに比べてきわめて短いといえます。8月ごろまでには子蛙になっています。このおたまじゃくしは南山城村産。

 ニホンアカガエル

● ニホンアカガエルのおたまじゃくし

...春先に田んぼの浅い水路や浅い野池で見られます。奈良では低地と丘陵の境目である裾野に多く見られます。年々水をたたえる水路や池が減っており深刻な状態になりつつあります。
 ニホンアカガエルのおたまじゃくしは冷たい止水の中で過ごすので黒っぽいです。背面の真ん中ほどに黒い斑点が1対あります。ただ、小さいときはそれが見えにくいですが。おたまじゃくしは4センチメートルほど。この写真は生駒市産。

 ヤマアカガエル

● ヤマアカガエルのおたまじゃくし

...早春、山間の水のたまった水田や水田の用水路や野池で見られます。黒っぽいですが、側線器と呼ばれる明るい黄色の隆起したところが胴体から尾にかけてあります。大きさは4〜6センチメートルぐらいです。1は吉野町 2〜7は野迫川村(2002.6.30.)

 ナガレタゴガエル

● ナガレタゴガエルのおたまじゃくし

...川上村産。卵を孵化させて育てたものです。早春に上流の渓流の流水中で見られます。                                 ・

 トノサマガエル

● トノサマガエルのおたまじゃくし

...水田にちょうど水が引かれてしばらくしたら田んぼで見られるようになります。平地から山地まで田んぼのような止水があればいます。大きくなってくると背中線が見られたりしますのですぐトノサマとわかります。近縁種のダルマガエルとは尾びれに斑紋がないことで区別できます。

ツチガエル

● ツチガエルのおたまじゃくし

...信楽に抜ける前の京都府相楽郡和束町の公園にある砂防堤で作った湿地でツチガエルが繁殖していました。そこにいたオタマジャクシ。結構大きいです。これでもかと思うぐらい写真を撮ってみました。どうでしょう?最後の一枚(7)は御杖村産。
 奈良では山地もしくは山地の麓の池・水田で見られます。おたまじゃくしには孵化したその年に変態するものと水底の落ち葉などの間で越冬し翌年に変態するものがいるそうです。冬におたまじゃくしを見たら、このツチガエルか大きければウシガエルということになります。大きさは5〜7センチメートルです。体にたての細い暗紋があります。

モリアオガエル

● モリアオガエルのおたまじゃくし

...モリアオガエルの産卵する池で見られます。止水性。池では樹上産卵したモリアオガエルの卵塊から解け出てくるおたまじゃくしを待ち構えている生物も多く、アカハライモリ、ウシガエルなどの格好の獲物になっています。おたまじゃくしは1.5〜5センチメートルほどになります。2〜4は室生村産。5〜6は野迫川村産(卵塊から孵化)。

シュレーゲルアオガエル

● シュレーゲルアオガエルのおたまじゃくし

...5月ごろ、田のあぜなどの土中に産み付けられた卵塊が解け出てくるようにおたまじゃくしが田んぼの止水などに入ります。トノサマガエルのおたまじゃくしに似ていますが少し早く成長します。


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